時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。平素は当法人の運営にご協力賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、去る令和5年6月8日に開催された理事会において、理事長に就任した朝日順悟で御座います。
 私は市内にあります浄土真宗大谷派西眞寺の住職を務めておりますが、真宗協会とのご縁を申し上げますと、第三世住職であり、私の祖父、秀二（第５代理事長も務めさせていただきました）が、法人創立者であります菊地達男先生の法人設立への熱い思いに深く共感させていただいたことが出発点であります。以後、昭和23年の法人創立時から今日までの長きにわたり、ご縁をいただいております。
 現在、当法人は、帯広市内で「医療」、「高齢」、「障がい」の各分野で八つの拠点施設を経営し職員数が500名を超える法人でありますが、真宗協会は浄土真宗の宗祖である親鸞聖人の御教えを実践する協会であり、先に生まれた者を敬い、身分・学歴・障害の有無などで人を差別することなく、全ての人を全ての命を分け隔て無く、敬い、慈しむ精神をもって接する御仏の慈悲を実践する協会で無くてはなりません。する立場、される立場を越えて、敬いの心を失わず、自惚れず、清く正しく、全ての職員が真宗協会の一員であることに誇りを持ち、伝統を作り続けていきたいと思っております。
 今後、益々高齢社会が進み、医療・介護、障害児者を取り巻く福祉環境はさらに厳しくなっていくと思いますが、地域社会の期待に応えるべく、我々が長年培ってきた経験と知識を生かし、施設福祉・地域福祉の枠を超えて、ご利用者が安心して法人各施設（各事業）を利用いただけますよう、役職員一同力を合わせて精進して参りますので皆様方におかれましては、今まで以上のご指導とご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

令和5年6月