全国小規模多機能型居宅介護事業者連絡会主催の『全国大会in美瑛』に参加してきました。
小規模多機能光輪です✨
10月29日・30日、全国小規模多機能型居宅介護事業者連絡会主催の『全国大会in美瑛』に参加してきました。
ちょっと長いけど感想を
【DAY.1】
■基調講演Ⅰ「令和6年度介護保険改定の動向と今後」(オンライン)
➡今年6月に「共生社会認知症基本法」が議員立法で制定され、今後、多機能にも更なる認知症対応力が求められる。
また、認知症ケアの専門研修修了者を配置する事で加算upのインセンティブとなるかも☆
➡先進事例では小多機に包括支援センターのブランチ兼地域福祉コーディネーターを配置したり、小多機が地域の集いの場となり、「暮らしのネットワークの核」となっている!
■小規模多機能「いろり」の実践を通じた多機能な地域拠点づくり
~精神障害者が地域での暮らしを実現した浦河町の経験から~
➡精神科病棟廃止から精神障害者の地域移行と支援の取組について、精神科の川村医師より「医者が一番いい答えを出すべきではない、誰かに相談できる事の大切さ、色々な人と繋がる事の大切さが重要」と。
➡地域デザインミーティングで必要な資源(サービス)を住民同士で検討。小多機でスクールカウンセリング、地域交流イベント、不登校児の居場所等の実践。まさに多機能な地域交流拠点となっている。
【DAY.2】
■「3,000人の村から150万人都市の自治体の戦略」
🔸猿払村
・なんと!村で小多機を運営!開設までには多くの反対があった。でも住民ニーズは「最期まで猿払で暮らしたい」という高齢者が半数以上で、いざ開設すると反対派から感謝✨村で初めての看取りも小多機で実践!!
・介護予防や地域交流の拠点に成長した。
🔸美瑛町
・東京23区が入る程の面積だが、介護サービスが市街中心部に一極集中…….介護保険料を払ってもサービスが使えん!!との苦情も。
・住民主体の会議で農村部に小多機を開設。地域サロン・総合事業など、介護予防にも注力。
🔸川崎市
・人口150万人で67か所の小多機(看多機含む)があり、市の地域包括ケアシステムのビジョンが小多機の対応力とリンク!!!すでに先進的に取り組んでいる事例を市が整備、助成等でバックアップ。軽度者を早い段階からサポートできるシステムに進化。
■基調講演Ⅱ「小規模多機能型居宅介護が目指すもの」
・制度には理念があり、現場には実践がある。それが相互に支え合いながら常に発展可能性を追求する事が必要(※現状に安住しない!)
・2040年をイメージした戦略が必要→2040年は外来受診が出来ない高齢者が爆増+救急搬送も増加……訪問診療が主軸に。
・早い段階から繋がる仕組みが必須→地域包括ケア×システム→ネットワーク
・多くの多機能が介護保険外の+αサービスを展開し、地域のニーズに応えている!!
・小多機の伴走型支援はこれからの共生社会・地域包括ケアの中核となる。
■「住民・事業者・行政がともに知恵を出し合い考えた“美瑛町の地域包括ケアシステムづくり”の20年」
・10年をかけて、施設部門(特養・GH)と在宅部門(居宅、小多機、デイ等)の売り上げが逆転しつつある。「おまけ」だった在宅部門が法人事業の主力となった。
・とにかく住民の声、現場の声を町の保険事業計画に反映。元々農村部で展開されていた地域コミュニティを小多機のサービスで補完し、随時発生する新たなニーズにどんどん対応していった。
・課題はたくさんあるけど、小規模多機能が「社会的共通資本」である。という言葉がとても印象的で納得できました。
これからの帯広市で「みんなが最期まで自分らしい暮らしが出来るまち」にする為、自分達は何をするべきなのか……たくさんの課題とヒントと情熱を頂きました。
全国からたくさんの仲間が集結して、大変意義のある2日間、ありがとうございました☆